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介護脱毛は、老後に要介護状態になったときに備えるための重要な選択肢です。介護では特に排泄の介助に大変な手間を要する。
介護脱毛はその介助の負担を軽減し、介助される方には清潔で快適な生活を可能にする施術です。
この記事では介護脱毛の詳細と、メリット・デメリット・注意点を解説します。将来の老後生活で、ご自身の介護に備えて脱毛を考えている方は参考にしてください。
介護脱毛とは?
介護脱毛は、要介護状態の方の介護で障害となる、アンダーヘアをあらかじめ取り除くために行われる脱毛です。
介護脱毛に関して、美容脱毛との違い・脱毛する部位・対象となる年齢層などを解説します。
美容を目的としていない
介護脱毛では、将来訪れるかもしれない要介護状態に備え、介護する際に障害となるアンダーヘアを取り除くために行います。
美容脱毛の多くは、アンダーヘアを薄くしたり生える範囲を整えたりして、お手入れを楽にするのが目的です。そのため、一定期間が経過すると、また生えてきて再脱毛が必要になります。
一方、介護脱毛では将来の介護に備えるため、再び生えないようにする永久脱毛が標準的です。
ご自身でトイレに行けない要介護状態では、排泄物がヘアに絡んだり拭き残したりしがちです。これを防ぐために、手間と時間をかけた丁寧な排泄ケアが必要になります。
介護脱毛ではアンダーヘアをなくして介護を楽にするとともに、介護される方のデリケートゾーンを清潔に保ち、臭いや感染症・炎症を防ぐのが目的です。
VIOの脱毛が中心
介護脱毛で施術する部位は、VIO脱毛が中心です。VIO脱毛とは、下記の部位に施術する脱毛のことです。
- V:ビキニラインとも呼ばれる逆三角形をしたV字型の部位
- I:性器周辺
- O:肛門周辺
尿道や肛門がある部位のため、おむつを使っている場合は排泄のたびに汚れることは避けられません。また、常時下着やおむつに覆われているため、高温多湿で蒸れやすい部位でもあります。
ここにアンダーヘアがあると、介護する方は拭き取りに手間がかかるだけでなく、臭いも気になることが少なくないでしょう。
介護される方もそのことを申し訳なく思って気持ちが沈んだり、かぶれ・痒み・不快感にも悩んだりしやすくなります。
VIOを脱毛しておくと、介護する側・される側ともに負担が大きく軽減されます。
比較的年齢の高い方が対象
介護を意識し始めるのは、両親が高齢になり、手助けや介護が必要になり始める40代から50代の方が多いでしょう。
実際に両親の介護をしたり、人づてに聞いたりして、排泄の介助が大変なことに気づきます。
それがきっかけで、自分が要介護になった場合に備えて介護脱毛を行う方が少なくありません。
そのため、介護脱毛を希望される方の多くは40代以降の方になります。
ただし、医療脱毛で使用するレーザー脱毛器は、毛の中にあるメラニン色素に反応して毛根を壊し脱毛するしくみです。もしアンダーヘアの中に白髪があれば、脱毛されず残ってしまいます。
したがって、介護脱毛をするなら40代から50代にかけて、それも白髪が出ないうちに始めた方がより効果的です。
メディカルエピレーションクリニックでは、短期間でVIO脱毛が完了する5ヶ月コースを用意しております。ぜひ無料カウンセリングをご検討ください。
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VIOの介護脱毛のメリット
介護脱毛は将来介護される立場になったときを考えると、さまざまなメリットが期待できます。
具体的にどのようなメリットがあるのか、いくつか紹介しましょう。
VIOを清潔な状態に保ちやすい
VIOのように皮膚への刺激や細菌が繁殖しやすい環境では、かぶれや炎症が起こりやすく不快な気持ちにもなるでしょう。
また、VIOは汚れた状態になっても、アンダーヘアがあるために大変見えにくい部位です。拭き取ろうとしても、きれいにするのは簡単ではないでしょう。
介護脱毛でVIOにあるアンダーヘアがなくなると、こうした状況は一変します。汚れた部分がよく見えてきれいにふき取れ、短時間でおむつ交換が終わります。
介護される方にとっても、不快な状態が早く解消されれば気分もよくなるでしょう。介護脱毛でVIOが清潔な状態で維持できるのは、介護される方にも介護する方にも大きなメリットです。
デリケートゾーンの臭いを軽減できる
要介護になると多くの方はおむつを使用するようになり、デリケートゾーンは蒸れて雑菌が繁殖しやすい状態が続きます。
また、アンダーヘアの大部分は縮毛で排泄物が絡まりやすく、拭いてもなかなか取れません。
そうなると、デリケートゾーンは便の臭いに加えて汗などが蒸れた臭いも発生し、介助する方に精神的な負担を与えてしまう状態です。
介護脱毛によってアンダーヘアがなくなると、排泄物が絡まなくなり便臭が抑制されます。介助がしやすくなっておむつ内が清潔になり、蒸れた臭いも軽減できるでしょう。
介護にはつきもののデリケートゾーンの臭いですが、これを抑制できるのも介護脱毛を行うメリットの一つです。
肌のトラブル防止につながる
おむつ内に尿や便が付いたままにしておくのは、皮膚に刺激を与え、かぶれる原因になります。また、高温多湿の環境では雑菌の繁殖が活発化し、炎症の原因にもなるでしょう。
排泄の介助ではVIOに付着した尿や便をきれいにするため、こまめに拭くことが欠かせません。しかし、拭くことも高齢者の弱い皮膚を傷つけて炎症をおこす可能性があります。
こうしたさまざまな肌トラブルの多くは、介護脱毛で抑制が可能です。便や尿が絡みつく毛がなくなれば、炎症や細菌増殖もできるだけ抑えられます。
排泄の介助も簡単になり、皮膚も痛めません。
早いうちに介護脱毛をしておくと、こうした肌トラブルの予防になり、日常生活でも快適に過ごせるでしょう。
排泄介助の負担が小さくなる
要介護の高齢者の方は普段から柔らかい食事が多く、便も軟便や下痢便になりがちで、アンダーヘアに絡みやすい状態です。
絡んだ排泄物が乾くと拭き取りにくく、洗浄してもなかなか取れません。強くこすると痛みを感じさせてしまい、皮膚を傷つけるおそれもあります。
皮膚に付くとかぶれるだけでなく、アンダーヘアで患部が見えにくくケアにも時間を取られます。こうした状況が排泄のたびに日々繰り返され、その負担は大変なものです。
早いうちに介護脱毛を済ませると、排泄介助の負担は大きく軽減されます。ケアの負担が軽減され、介助する方もされる方も、快適な日々を過ごせるようになるのは大きなメリットでしょう。
VIOの介護脱毛のデメリット
VIOの介護脱毛では多くのメリットが期待できますが、よいことばかりではありません。デメリットの存在も承知のうえでVIOの介護脱毛を受けてください。VIOの介護脱毛にどのようなデメリットがあるのかを解説します。
一度処置を行うと元に戻せない
VIOの介護脱毛は、基本的に永久脱毛です。長期間かけて介護脱毛が完了したら、もう元のようなアンダーヘアは生えてきません。
そのため、VIOの全部を脱毛するのか、一部を残すのかをよく考えて決めましょう。残すにしても、形をどうするのか決める必要があります。
どうすればいいかを決めかねる場合は、ぜひメディカルエピレーションクリニックの無料カウンセリングでご相談ください。
人気のスタイルや目立ちにくいデザインなど、それぞれのご要望に応じてアドバイスします。後悔しないようじっくり考えて、納得のうえで介護脱毛を受けてください。
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VIOは痛みを感じやすい
VIOはデリケートで皮膚が薄く、ほかの部位より痛みを感じやすい部位です。レーザー脱毛器は太い毛に強く作用するため、その面でも痛みが出やすくなります。
よく輪ゴムで皮膚をはじいたような痛みと表現されますが、感じ方は毛の密度や太さで個人差があります。一般的には我慢できる範囲内の痛みです。
施術を重ねるにしたがって毛の数が減り、その分痛みは小さくなっていきます。それでも痛みが気になる方や元々痛みに弱い方には、皮膚に塗る麻酔クリームを使う対応が可能です。カウンセリングで事前に相談しておきましょう。
完了までに時間がかかる
介護脱毛は、施術後に自己処理がいらない程度まで脱毛する永久脱毛になります。そのためには施術回数が多くなり、完了するまでの期間も長くなる傾向です。
レーザー脱毛は毛の成長サイクルのうち退行期や休止期では効果がなく、成長期に合わせた施術が基本です。施術間隔はクリニックにより差があり、1~3ヶ月程度になります。
また回数は少なくとも5回、通常8~10回の施術が必要とされています。そのため、開始から完了まで短くとも1年半程度は見込んでおきましょう。
施術に恥じらいを感じる人がいる
男女を問わず、デリケートゾーンを他人に見せるのは、大多数の方が恥ずかしさを感じるものです。
施術者は慣れているとわかっていても、抵抗感が消えないという方も少なくないでしょう。
それは施術側のクリニックでも理解しており、さまざまな配慮をしています。
例えば完全個室での施術や、穴あき紙パンツの着用などはよく見られる対処法です。
また、広い範囲をタオルで覆い、照射部分のみを露出させると恥ずかしさはより軽減するでしょう。施術者が同性であると抵抗感はかなり薄れます。
恥ずかしさで介護脱毛に抵抗感がある方は、カウンセリングで施術の環境を確認してみましょう。
対策が充実したクリニックを選ぶと、恥ずかしさが緩和され、リラックスして施術を受けられます。
VIOの介護脱毛の注意点
VIOの介護脱毛は、誰にでも訪れる可能性がある老後の要介護状態に対し、早いうちに決断すべき準備行動です。
しかし、まだ不安が残る方もいるかもしれません。ここでは介護脱毛を実行する際の注意点を挙げておきましょう。
白い毛が多くならないうちに行う必要がある
医療脱毛に使うレーザーは、毛の黒い色素であるメラニンに反応して発熱し、毛根を破壊します。ところが白髪にはメラニンがなく、レーザーを照射しても反応しません。
そのため、白髪がないうちに始めるのがベストタイミングです。ただし、もし決断が遅れて白髪ができても、白髪はニードル脱毛で処理できます。
しかし、期間が長くなり費用もかさむため、やはり白髪がない時点で始めるに越したことはありません。
介護脱毛はどのようなタイミングで施術しても、その後は清潔なデリケートゾーンで過ごせます。要介護になる前の長い期間を快適に過ごせるので、早めの検討をおすすめします。
医療機関で行う場合は健康保険の対象外である
介護脱毛は、目的が美容ではなく介護の負担を軽減するためであっても、美容目的に分類されます。
美容目的では、皮膚科や形成外科など医療施設で施術する場合でも、健康保険は適用されません。
費用は全額が自己負担になり、VIO脱毛自体はそれほど高額な施術ではなくても、負担額が大きくなる点は要注意です。
そのため、多くのクリニックは料金表を提示しています。ただし個人によって費用は異なる場合があるので、あくまで一例ととらえましょう。
できるだけ料金体系が明確な施設を選ぶのがポイントです。また、カウンセリングが有料のクリニックもあるので、事前に確認しておきましょう。
老後に備えるVIOの介護脱毛
自身の老後に訪れるかもしれない介護生活で、介護脱毛はその質を左右する重要な要素です。
脱毛によってVIOを清潔に保つことで、臭いや肌トラブルを防いで排泄介助の負担を軽減できます。
痛み・復元不可・長期の施術などのリスクを考慮しても、老後の準備として介護脱毛をしておくことがおすすめです。
介護脱毛をする場合、まずは信頼できるクリニックを探すことからスタートします。
メディカルエピレーションクリニックでは、日本皮膚科学会 皮膚科専門医指導のもと、患者さん一人ひとりの肌の状態に合わせた丁寧な介護脱毛施術を提供しています。
介護脱毛は、介護者の負担を軽減し、介護を受ける方の快適な生活をサポートするための施術です。
ご自身やご家族の将来を見据えて、皆が前向きに介護に臨むためにも、メディカルエピレーションクリニックでの無料カウンセリングを通じて、早い段階でご家族と共に検討しておくことをおすすめします。
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1975年金沢大学医学部卒業後、放射線科、外科、小児外科を経て、1989年に小児外科医長。2000年主任部長就任後、米国留学や大学教授など歴任。2021年にクリニック開業。